夢や目標を聞くと、「特にやりたいことは無い」と答える人も多いです。
僕も最初は目的意識がなく、右往左往していましたので、気持ちは凄く分かります。
もともと夢がある人は羨ましいと思っていました。
ある研究では、人間は自分に適している仕事を見つけるのがめちゃくちゃ苦手だということが分かっているらしいですので、完璧な仕事が簡単に見つかると思わないことが大事です。
しかし、色々と見つけるコツはありますので、その方法をお話します。
方向性に悩む場合は
色々と経験して絞る
方向性に悩むというのは、まず知識や経験不足があると思います。
自分もそうだったのですが、知識や経験がなかった時は考えても永遠と出なかったですので、色々と勉強して経験するしかないと思います。
良い仕事を見つけようとするのではなく、色々なことに挑戦して、消去法的にやりたくないことを徹底的に無くしていくというやり方がオススメだと思います。
僕も4年間はひたすら色々なことを経験し、物販、広告、投資などなど、ひたすらインターネット事業と呼ばれるものは全て試しました。
そこから試してなにか違うな?と思ったら絞るということをずっと行ってきましたので、現在は何をやって何をやらないべきか?が明確になってきました。
好きなことは変わる
好きなことを仕事にしようと言う人がいますが、好きなことは変わる傾向にあると言われています。
オックスフォード大学の職業選択の研究でも、
・好きなことを仕事にしないこと(好きなこと・興味があることを仕事にすれば幸福度が上がるという研究は今の所存在しない。)
・今好きだった仕事を10年後も同じように保っている人はいないので、柔軟な姿勢の方が大事。
・好きな仕事に高い理想を求めると、結果が出なかったり、面倒な作業や困難があった時とかに落胆してしまう。
と言われています。
また、好きを仕事にしてもスキルは伸びないという研究結果もあるそうです。
・好きを仕事にした派=自分はこの仕事が好きだと感じながら仕事に取り組むタイプ
・情熱派=この仕事で社会貢献すると思いながら仕事に取り組むタイプ
・割り切り派=仕事は仕事と割り切って日々の業務に取り組むタイプ
を比べてみると、スキルと仕事の継続率が最も高く優秀だったのは、割り切り派。
実際に僕も、インターネット事業に出会ったのはもともと好きだったとかではなく、偶然出会って小さな成果を積み重ねるうちに好きになっていきました。
成果が出なければ好きになれなかったと思いますし、早い段階で成果や進んでいる感覚が作れれば理想かなと思っています。
結果的には仕事は好きじゃないと続けられないと思います。
僕は今の仕事は朝起きるのが楽しみなくらい大好きですが、朝が来るのが待ち遠しいくらい大好きになれる仕事を最終的には見つけて欲しいと思っています。
強みは相対評価
自分の強み、得意なこと(他人より能力が高いと思うこと)を仕事にした方が仕事の満足度が上がると言われています。
ただ、結局は相対評価(周りに自分よりできる人がいるかどうか?)で決まるとも言われています。
周りが自分より出来ない人ばかりであれば、自分は輝くことが出来ますが、逆に周りが自分より出来る人ばかりであれば、いくら自分が強みだと思っていても輝けないと思います。
僕も、学生の時は運動にしても勉強にしても組織の中で自分より優れている人ばかりでしたので毎日ストレスだったのですが、今の仕事は自分の強みを活かすことが出来ていますので、楽しくストレス無く仕事が出来ています。
当然、世の中には頭がキレる人や、口がうまい人、顔立ちが整っている人、勉強ができる人、運動ができる人、様々です。
例えば、極端な例ですが、顔立ちが良くなくて太っていて、コミュニケーションが嫌いな人が、ジャニーズに憧れてこれからジャニーズに入ろうと努力して、そこで輝けるか?と言われると、ハンデが大きすぎると思います。
もちろん努力で不可能なことは無いと思いますが、その人は戦う土俵、努力の場所が間違っている可能性があります。
人間誰しも『輝ける場所』が必ずありますし、違う場所で輝ける場所を探した方が圧倒的に効率が良いと思います。
なので、自分の強みをしっかり分析し、ポジションをずらしたり強み同士をかけ合わせたりし、自分独自のオリジナルの強みを見つけ、プロ意識を持って輝ける仕事を見つけるのが良いと思います。
もう一つ強みで大事なことは、自分の弱みを強みにしようとするのは多大な時間がかかるということです。
強みは1点突破(もしくは掛け合わせで2点)で、それだけを徹底して極めるだけで良いと思います。
でないと特徴の無い人になってしまいます。
1人でやるのであれば色々と強みが必要な場合もありますが、組織を作ったり人に頼れば、得意な人同士で助け合いが出来ますし、全てを強みにする必要はありません。
また、強みを広げたい場合は、いきなり畑違い過ぎることはせず、徐々に関連する強みに広げていくように意識するのが効果的です。
フロー状態になるもの
フローとは、心理学者のミハイ・チクセントミハイが提唱した概念ですが、ある物事に取り組んでいる時に、完全にそのことにのめり込み、集中している状態のことを言います。
よく、「気づいたら時間が経っていた…」みたいに感じることがあると思いますが、そのようなことを仕事に出来るのが理想だと思います。
僕の場合は、昔はゲームをしている時はフロー状態に入っていましたが、起業してからはライティングをしている時や、本を読んでいる時や、人に何かを教えている時などは、フロー状態になるほど没頭しますので、それらを活かせるような仕事に近づける意識はしています。
習慣化しているもの
現在日々、継続的に行っていることは何なのか?毎日無意識に習慣化しているものを探すのも良いと思います。
子供の頃にやっていたこと
子供の頃の性格と大人になったときの性格は変わらない場合が多いと言われています。
子供の頃にハマっていたことや、ずっと続けていたことを分析してみるのも効果的です。
また、子供の頃に費やした時間は相当な時間になっている場合も多いので、強みとして活かせる場合もあると思います。
周りから頼られるもの
周りから頼られることを仕事にするのも効果的だと思います。
周りに、「自分が何をすれば役に立てるか?」聞いていくのも良いと思います。
『高い成果を出す80%のビジネスマンほど自分のバイアスに注意しながら意思決定を行い、フィードバクを求めている』と言われています。
バイアスは全ての人間が生まれ持つバグであり、その影響から自由な人は存在しないため、自分で判断するのではなく第三者に聞く方が良い結果になる傾向にあるそうです。
僕の場合、集客マーケティングは周りに頼られることが多かったので、現在は集客マーケティング支援事業をメインで行っています。
結局未来は分からない
自分の仕事が天職になるかは偶然性が大きいとも言われています。
最初は嫌いだった仕事でも徐々に成果が出てきて好きになり、やっていたら天職に変わる場合もあります。
僕も今の仕事の出会いは偶然でしたし、直感に従い色々と挑戦することも大事だと思います。
僕も何度も方向性に悩んで、未来予測の本や適職の本を読みまくっていた時もありますが、結局は未来を予測出来る人はいません(未来に対する不確実性は0に出来ない)し、確率は上がっても100%にはならないのです。
未来予測(経済予測や株価予測)の専門家の成績も、チンパンジーがダーツを投げるのと同じくらいいい加減と揶揄されるように、当てにならないと思います。
ある著名な投資家も、資金の85%〜90%を確実性の高いものに投資し、残りの10〜15%をあえて投機的な不確実性の高いものに投資してバランスを取っているそうです。
また、Googleには、従業員の勤務時間の20%を自分の好きなプロジェクトやアイディアに時間を費やして良いというルールがあるそうですが、その20%ルールも「人間に不確実性は制御出来ない」という価値観のもと、リスクヘッジのために設計されているそうです。
つまりGoogleの優れた経営者でもいつも正しい決断をし続けられるとは限らないので、もし意思決定が間違っていたとしても、社員の20%の時間を費やしたプロジェクトの中に正しい選択があればそれを取るようにしてバランスを取っているそうです。